お客様よりMTCオイルに合うコーヒーを提案して欲しいとのお問い合わせをいただきました。
正直、初耳でしたがネットで検索してみて通販ショップで購入してみて試飲してみました。
MTCオイルについて
ココナッツやパームの種子で作られた植物性オイル。
そのまま試飲した感想
油っぽさがなく、思ったよりさっぱりとしていた。
基本的には味を阻害するほどの味はないが、ココナッツを思わせるほんのりとした甘みやなめらかさ、まろやかな口当たりを感じた。
無味無臭と記載があったのでほんのり感じた甘みは口当たりから来る錯覚だろう。
味というより口当たりを含めた感覚を重視した評価の方が良いと感じた。
【前提条件】
- 20gで200mlのコーヒーのハンドドリップ抽出に対してホットの状態、冷めた状態の2パターンで試飲
- 200mlに対しMTCオイルは小さじ1杯を目安に混ぜた(小さじ1/2ぐらいが適量だと思うが、味の相性を際立出せるため敢えて多めで試飲)
【試した銘柄】
- グアテマラ / SHB / 中深煎り
- インドネシア / マンデリン / 深煎り
- ケニア/ユアニーマ / 中深煎り
- エチオピア / モカ / 中煎り
- コロンビア / エクセルソ / 中煎り
グアテマラ / SHB / 中深煎り
入れる、入れないの変わりを楽しみたいならこの銘柄が面白いと感じた。
もともと特徴として、酸味が強いが硬い豆でもあるため、中深煎りまで耐えれる銘柄。さっぱりとした酸味の中に苦味がある。
中深煎りには珍しくフルーティーな感じがしていたため、最初は期待していなかったが、煎りが深い分、冷めても酸味があまり強くならないため、フルーティーなのにまろやかな口当たりという新しい感覚を感じた。
インドネシア / マンデリン / 深煎り
オイルを入れても味をあまり変えたくないと思ったらこの銘柄。
スマトラ式の独特な甘さと深煎りなので油分が多い状態なので、違和感なく合うだろうと感じ、混ぜた感想もイメージ通りだった。
マンデリン事態が苦手でなければ一番しっくりくる銘柄
ケニア / ユアニーマ / 中深煎り
もともとはアフリカらしいどっしりとした甘みがありコクが特徴の銘柄。
油分も多く出る銘柄なのでオイルに合うだろうと思い選定。
悪くはないが、グアテマラ、マンデリンよりインパクトがない感じ。
グアテマラより意外性(変化性)、マンデリンには感じる甘みが弱いせいだと思われる。
混ぜるならもう少し煎りを深めた深煎りに近い中深煎りぐらいでさらにコクを際立たせた方がよい気がした。
エチオピア / モカ / 中煎り
焙煎は普段に比べ、酸味を抑えるため少し深めに仕上げた。
香り高さとオイルのまろやかな口あたり、酸味を抑えて変わりにコクを出すことによりオイルと面白い味になるかなと期待したが、
冷めた時に想像以上に強くなる酸味とまろやかさがギャップが激しすぎたため、あまり心地よい感覚を覚えなかった。
コロンビア / エクセルソ / 中煎り
普段より深めに仕上げたが、バランスが良い反面、モカよりは浅い。
オイルを入れたという感覚を際立出せるためバランス重視の個性のない銘柄チョイスだったが、裏目に出た感じ。
オイルがオイルとはっきり認識でき、完全に別々のものを一気に飲んでいる感覚。油を飲んでいる感覚が否めなかった。
【所感】
もともとコーヒーは中深煎りぐらいから油分が出始めるため、油分が多い中深煎り〜深煎りが適正な銘柄がMTCオイルと合うように感じた
その中でコクが特徴のアフリカ系銘柄やマンデリンなどは違和感なく、一部グアテマラの中深煎りまで耐えれる事が出来、かつ酸味も残る標高の高く、寒暖差がある産地で栽培された銘柄が、さっぱりとした中にもまろやかさを感じる入れた時と入れなかった時の差を楽しめるように感じた。