- どのぐらいが適量?
- どんな効果があるの?
- カフェインレスは安全で美味しいの?
※本記事の記載内容によって被った損害・損失については一切の責任を負いかねます。予めご了承ください。
結論
レギュラーコーヒーの場合、健康な成人の場合は、1日4杯程度。 妊婦さんの場合は、3杯程度が健康に悪影響のないカフェインの摂取量の目安と言われています。
コーヒーの主な成分について
コーヒーの成分は200種類以上あると言われており、現段階ですべての成分が把握されていません。
しかし、大きな割合を占める成分は以下の3つで構成されています。
- カフェイン…覚醒作用、解熱鎮痛作用、強心作用、利尿作用などを持ち、医薬品として鎮痛薬に配合されることも多い。カナダ保健省では健康的な一般成人では400mg/日以内の摂取量に収めるよう勧告されている。
- クロロゲン酸…植物からよく摂れるポリフェノールの一種で、じゃがいもなどにも含まれる。抗酸化作用(老化防止)が期待されている。コーヒーでは渋みや酸味という味わいやコーヒーの抽出時間が長すぎたときは雑味の原因となるコーヒーの味を決める大きな成分の一つ。
- カーウェオール…コーヒーの苦味成分になっているとされている成分。抗炎症、抗血管形成効果を持つことが確認され、がんリスクの低下の効果があるとされています。
コーヒーを飲む際の注意点
ドリップコーヒー、インスタントコーヒーに関わらずカフェインを含む飲料を飲む場合、各機関で以下のような注意喚起をされています。
- カフェインを含む清涼飲料水を、カフェイン含有医薬品と同時期に飲用する(カフェインを含んだ飲料、衣料品はカフェイン量の上書きとなります)
- カフェインによる興奮作用は、アルコールの酔いをい覆い隠すため、アルコール(お酒)と一緒に飲むと飲み過ぎる可能性があります。
- アルコールとカフェインにはどちらも利尿効果があるため、脱水症状になる可能性があります。
参考資料
カフェインの作用
カフェインの作用として、大きくは「中枢神経を興奮させる作用」と「身体を活性化させる作用」があるとされ、
適量摂取の場合は、
- 頭がすっきり
- 眠気を覚ます効果
と身体にとって良い作用をもたらせてくれますが
多量摂取の場合は、
- 中枢神経系の刺激
(めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠) - 消化器系の刺激
(下痢、吐き気)
などをもたらせます。
カフェインの1日の推奨摂取量、習慣的にカフェインを飲まれる方の死亡リスクの詳細については
をご参照ください。
コーヒーとその他飲料水のカフェイン濃度の比較について
カフェインの摂取は上乗せ方式という考え方が一般的なため、「コーヒーを一日に飲んでも良い量は○○杯」という情報だけ信じるのはとても危険です。
カフェイン摂取は
- 他の飲料水、医薬品との合算で考える
- 長期的な健康リスクを踏まえた量で考える
上記2点を考慮する必要があります。
この章では、「他の飲料水、医薬品との合算で考える」についてご説明いたします。
みなさんの日頃の生活スタイルと照らし合わせて参考にしてみてください。
コーヒー粉末10g、熱湯150mL
※当店で販売しているコーヒーはこの分類になります。
日本ではカフェインの1日の摂取量を健康的な成人で「400mg/日」、妊婦の方は「300〜200mg/日」を推奨していますので、インスタントではないコーヒーのカフェイン濃度から逆算すると
- 健康的な成人の方で「6杯程度/日」
- 妊婦の方は「5〜3杯程度/日」
が目安となります。
しかし、この目安量を慢性的に飲んでいても逆に健康リスクが高くなるという研究結果もあります。
慢性的なリスクを加味した場合、1日で飲んで良いコーヒー量はもう少し少ないものとなります。
詳しくは「慢性的にコーヒーを飲む場合の目安について」について記載いたします。
参考資料
コーヒー豆の種類によるカフェイン含有量
コーヒー豆の品種で流通量が多い品種は大きく2種類あります。
アラビカ種という品種がレギュラーコーヒーやコーヒー専門店でよく取り扱われている品種で病気に弱いなど育てにくい反面、味に評価があり、高価で取引されることが多い品種です。
一方、ロブスタ種は病気に強いため育てやすく、また年に数回収穫できることから比較的安価なコーヒーの原料となることが多い品種になります。
品種別で見るとカフェインが多いのはインスタントコーヒーなどで使われるロブスタ種となります。
- レギュラーコーヒー
- ブレンドコーヒー
※当店で取り扱っている品種。
- インスタントコーヒー
- 缶コーヒー
参考資料
- カフェイン大全【八坂書房】
- コーヒーのおいしさの方程式【NHK出版】
各国のカフェイン摂取量の基準・注意喚起について
日本ではカフェイン摂取量の基準は設けられておりません。
そのため、日本では諸外国の基準値を基にカフェインに対する注意喚起が行われています。
この章ではよく日本で参考にされている海外の基準値をご紹介します。
健康に悪影響のない最大摂取量
オーストラリア健康・食品安全局(AGES)
英国食品基準庁(FSA)
世界保健機関(WHO)
カナダ保健省
カナダ保健省
カナダ保健省
カナダ保健省
カナダ保健省
カナダ保健省
習慣としてコーヒーを飲む場合の注意点と目安について
カフェインは一日の摂取量だけ守っていればよいかといえばそうではありません。
何事も、程度を過ぎれば「毒」になります。
習慣的にコーヒーを飲まれる方は、下記のグラフのとおり、4杯を超えると死亡リスクが高くなる傾向がありますので、実質の推奨される1日の摂取量は多くて4杯程度が推奨されています。
参考資料
デカフェ(カフェインレスコーヒー)の種類と健康について
コーヒーの中には「デカフェ」と呼ばれるカフェインを抜いたコーヒーも日本で徐々に流通してきました。
昔は薬剤の味などが混じり、「デカフェ=美味しくない」というイメージを持たれている方も多いですが、最近では「超臨界二酸化炭素抽出法」という技術が普及し、カフェインを除去しないコーヒーと比べてもあまり遜色のない美味しいコーヒーが飲めるようになりました。
脱カフェイン法
この水溶液から有機溶媒でカフェインのみを抽出し、その後有機溶媒を除き、水溶液を生豆に戻す。
溶媒抽出法、水媒抽出法で使用される有機溶媒は「ジクロロメタン」「エチルアセテート(酢酸エチル)」という化学物質が使用されており、
ジクロロメタンは食品添加物としての使用を日本で禁止されており、酢酸エチルは脱カフェインの目的では日本では使用を許可されていません。
「超臨界二酸化炭素抽出」のデカフェは有機溶媒を使用していないため、健康リスクも低く、安心・安全にお楽しみいただけます。
当店のカフェインレスはすべて「超臨界二酸化炭素抽出」のデカフェを採用しております。