インスタントコーヒー原材料の生産大国
あまりなじみがないかと思いますが、タイはコーヒー生産量だけでいえば世界第2位の生産量を誇ります。
しかし、コーヒー生産のほとんどがインスタントコーヒーや缶コーヒーに使われる種類がほとんどで
大量生産、大量消費を前提とした質より量の価値観で栽培されています。
当店で扱うようなコーヒーはアラビカ種という品種で、何も混ぜずともストレートでも美味しく感じられる
コーヒーの中でも高級なブランド品の立ち位置にあるコーヒーを取り扱っております。
アラビカ種は木の病気に弱かったり、1年に1回の収穫しか出来ないなど、安定感や効率性に欠き、
大量生産、大量消費には向かない品種になります。
タイで育てられている品種はロブスタ種といい、アラビカ種の欠点である木の病気に強かったり、1年で2回収穫できるなど
大量生産、大量消費に向いている品種になります。
その分、木の栄養素が十分行き渡らないなど、ストレートで飲む場合は、決して美味しいと感じるものではない場合が多く、
インスタントコーヒーや缶コーヒーの原材料としてよく利用されています。
近年では、大量生産・大量消費のあり方が見直されつつあること、
またどうしても生産者の収入が上がらない薄利多売の世界になってしまうことから
タイでも今回ご紹介したアラビカ種の栽培に力を注ぎつつあります。
タイのコーヒー=低品質コーヒーというイメージを払拭に尽力しているタイのコーヒー農家の人たち。
ぜひ、このイエローチェリーでコーヒー生産大国タイの底力を感じていただければと思います。
”黄色い”コーヒーの実
イエローチェリーとは文字どおり、通常は赤く色つくコーヒーの実が黄色くなる品種から作られたコーヒーですので、
コーヒーの品種が名前の由来です。
一般的な赤いりんごと青りんごのようなイメージをしていただければわかりやすいと思いますが、
同じコーヒーでもそれぞれ味の特徴は違います。
イエローチェリーは世界的に見ても珍しく、独特の酸味と甘味、パイナップルやりんごのような爽やかな柑橘系の酸味が特徴的です。
さっぱり飲みたい時や、アイスコーヒー、スポーツの後などでもコーヒーとは思えない爽快さを感じさせてくれると思います。
スポーツの後や、さっぱりしたい時に
イエローチェリーは、スポーツの後でも一気飲みできるぐらいに爽やかで癖のない味わいです。
また、真夏の暑さ対策や喉を潤したい時の一杯にもおすすめです。
ほどよい自然の甘さもあり、酸味もきつくないので砂糖や、ミルクなしのブラックでもそのまま飲んで頂けるかと思います。
夏の暑さに負けそうな時におすすめの一杯です。
ぜひ、お試しくださいませ。