エチオピアにとってコーヒーは「お神酒」的存在
コーヒーの発祥地はエチオピアであると言われています。
コーヒーとエチオピアの関係は、日本とお神酒のように人々の生活に紐付いており、お祝い事や来客時に振る舞う文化があります。
また、エチオピアの嫁入り道具は「コーヒーを作る器具一式」というぐらいコーヒーはエチオピアの人々にとって特別な存在の飲み物に位置づけられています。
就寝前にもおすすめの甘い香りが特徴
ページ上部に味覚のレーザーチャートをご用意しておりますが、このエチオピア/モカの味を聞かれるととても困ります。というのが本音です。
その理由としては、多くの国でコーヒー豆の品質管理の基準として「コーヒー豆の大きさ」(日本でいうみかんなどのL・Mサイズ)を基準としているのですが、エチオピアでは大きさを基準としておりません。
そのため、大小様々な大きさの豆が一緒に焙煎されるので必然的に小さい豆は比較的苦く、大きい豆は比較的酸味が残る仕上がりになります。
その結果、酸味から苦味まで感じられる幅の広い奥深い趣のある味に仕上がります。
また当店が扱うエチオピア/モカでは、「ナチュラル製法」という伝統的な精製方法を用いており、コーヒーが作られ始めたままの伝統的な製法で作られた銘柄です。
ナチュラル製法とは、一言でいうと天日干しでコーヒーの種の部分だけ取り出す製法になります。
そのため、乾ききった豆やそうでない豆も混ざり、仕上がりの味により一層の深みを与えてくれます。
また、エチオピアはブラジルのように広大な土地がないため、天日干しの際に豆が重なり合い、半熟のような状態の豆も出来上がってきます。
その状態の豆から発せられる香りを「モカ臭」といい、エチオピア産ならではの独自の香りを放ちます。
農薬を使わないデカフェだから安心、安全
デカフェの精製方法といえば、一昔前は農薬を使ってカフェインを取り除く方法が一般的でした。
しかし、現在では超臨界二酸化炭素抽出法という体にも、環境にも優しい方法で作られています。
超臨界二酸化炭素抽出法はごまからごま油を抽出する、ビールの原料のホップからホップエキスを抽出するなど様々な分野で応用されています。
超臨界二酸化炭素抽出法は、簡単に説明すると物質には個体、液体、気体と3種類ある形状の中で温度と共にその形を変えます。
氷→水→水蒸気
のようなイメージですね。
二酸化炭素を気体と液体の間の状態を作り、特定の物質だけ抽出や除去だけするという技術です。
カフェインを取り除く方法は薬品(有機溶媒)や水によるものもありますが、当店では身体にも環境にも優しい超臨界二酸化炭素抽出法を用いたデカフェのみを取り扱っております。