コーヒーには苦味成分が豊富に含まれていますが、甘味成分も含まれています。
この記事では、コーヒーに含まれる甘味成分について詳しく解説します。
コーヒーに含まれる甘味成分とは?
コーヒーには、糖質、タンパク質、脂肪などの栄養素はほとんど含まれていませんが、甘味成分として、以下のものが含まれています。
- トリガラクトン(Trigonelline)
- シクロトリグラナ(Cyclo-Trigonelline)
- クロロゲン酸(Chlorogenic Acid)
トリガラクトンは、コーヒーの苦味や香りを和らげる働きがあり、甘味を感じさせる役割を担っています。
シクロトリグラナは、コーヒー豆のローストによって生成される物質で、トリガラクトンと同様に甘味を感じさせる働きがあります。
クロロゲン酸は、体内でブドウ糖に変わることが知られており、糖質代謝を助ける効果があるとされています。
甘味成分が豊富なコーヒーの種類は?
甘味成分が多く含まれるコーヒーの種類としては、以下のものが挙げられます。
- エチオピア産コーヒー
- ブラジル産コーヒー
- ケニア産コーヒー
これらの産地で栽培されるコーヒーは、甘味が強く感じられることが多いとされています。
また、ローストの度合いによっても甘味成分の含有量に違いがあります。
ローストの度合いが浅いほど、甘味成分が多く残ります。
一般的には、深煎りになるほど苦味が強くなり、甘味は減少するとされています。
甘味成分を引き出すコーヒーの淹れ方
甘味成分をより引き出すためには、以下のような淹れ方がおすすめです。
- 豆の挽き方:中挽き(グラニュー糖ぐらいの粒度)が良いとされています。
- 水の温度:コーヒーを淹れる際の水の温度は、90℃~95℃程度が最適とされています。
- 抽出時間:コーヒーの抽出時間が長すぎると、苦味が強くなってしまうため、30秒程度が適切とされています。
- フィルター:フィルターによって、コーヒーの油分や雑味を除くことができ、甘味を引き出すことができます。
また、コーヒーには相性の良い食べ物もあります。甘味の強いものや、酸味があるものなどが相性が良く、特にチョコレートやクッキーなどの甘いお菓子との相性は良いとされています。
まとめ
コーヒーには、甘味成分としてトリガラクトン、シクロトリグラナ、クロロゲン酸などが含まれています。
甘味成分が多く含まれるコーヒーの種類は、エチオピア産、ブラジル産、ケニア産などが挙げられます。
甘味成分を引き出すためには、豆の挽き方や水の温度、抽出時間、フィルターなどにも注意する必要があります。
また、コーヒーには相性の良い食べ物もあり、お菓子との相性も良いとされています。
甘味を楽しむために、自分好みのコーヒーを淹れてみてはいかがでしょうか。